食事と栄養

手作り冷凍おかずでヘルシー&楽家事

手作りおかずを冷凍しておくメリット

 仕事に家事に育児と何かと忙しい現代女性。加えてコロナ禍で外食もなかなか行けず。毎日の献立を考えるだけでもストレスなのに家族に食べたいものを尋ねても「なんでも良いよ」の答えが返ってくる。一人暮らしの女性でも毎回お弁当やお惣菜というわけにはいかず自炊しようとしても一人分の材料は使いきれずに無駄になってしまうことも・・・。 自炊する方が「健康的で身体にも良くて、経済的」と分かっていても毎日家族のため・自分のためにお料理するのは大変です。
 そんなお悩みを解決する1つの手段が冷凍手作りおかず。もちろん市販の冷凍おかずも種類が豊富で便利だけれど、気になるのが添加物。せっかくだったら手作りの冷凍おかずを作ってみましょう。 今回は最近お客様から「冷凍の仕方を詳しく教えて!」と、ご要望が多かったので自宅で作れる冷凍おかずについてご紹介します。
 冷凍にむく食材と向かない食材を事前に知っていれば冷凍にむくおかずを作る際多めに作って冷凍しておけば良いのです。私はまとめて冷凍おかずを作るのを月に1回にして普段からおかずを多めに作ってはせっせと冷凍ストックしています。 スーパーでの買い物も作るものを考えてから買うので無駄なく使い切れるし、仕事をしながらの家事もストレスレスに。 冷凍したおかずは就職、進学で離れて暮らすお子様や単身赴任中のご家族へ送ることだってできるので、離れて暮らす家族の分と自分の分を作り置くようにすればたとえ一人暮らしになってもお互いきちんと食事をするので健康面の心配も減りますね。

冷凍に向かないものと対処法

 手作りの冷凍おかずを作る際、冷凍に向く材料と向かない材料を事前に知っていればとても便利です。想像しているよりいろいろなおかずが冷凍できるので、まずは向かない食材と対処法を中心にご紹介します。

●ジャガイモ・・・肉じゃが・カレー・ポトフなどのおかずに入っているものは冷凍するとボソボソになるので、ジャガイモを取り除いて冷凍 OR サツマイモは冷凍して美味しいので、私はサツマイモで肉じゃが(サツマ煮)を作って冷凍します。またジャガイモは潰して処理したものは冷凍できるので、コロッケ等作る時は多めに作って冷凍しておけば良いです。 ただし、ポテトサラダは冷凍には向きません。
●こんにゃく類・しらたき等・・・食感が変わってゴムのようになるので、肉じゃが・炊き込みご飯・五目煮などを冷凍する際は先に取り除いてから冷凍。
●豆腐・・・水分が抜けてまずくなるので、麻婆豆腐などを冷凍する際は豆腐を入れる前の状態で冷凍して肉餡を作っておき、解凍してお鍋に移し豆腐と水溶き片栗粉を加える。冷凍の絹ごし豆腐も売っているので面倒な時は最初から冷凍豆腐を使って調理しても良いです。
●水分の多い野菜・・・きゅうり・大根・レタスなどの水分の多い野菜を使った料理は冷凍に向かないので避けましょう。例えば豚汁等は大根の代わりにサツマイモや里芋にすれば冷凍できます。また、火を通さないサラダや甘酢漬けなども冷凍にはむきません。

冷凍しても美味しいおかずの例

 私が今まで色々と冷凍おかずを作ってきましたが、冷凍しても比較的美味しく食べられるおすすめのおかずをいくつかご紹介します。特におかず類は冷凍すると味が濃くなるので、いつもより薄味にして冷凍すると良いです。

●主菜・・・ ハンバーグ・そぼろ・回鍋肉・麻婆豆腐(冷凍豆腐使用)・エビチリ・牛肉のしぐれ煮・照り焼きチキン・豚の角煮・コロッケ・唐揚げ・サツマ煮(肉じゃがのジャガイモをサツマイモに)・ミラノ風カツレツ(とんかつより薄くて解凍が早い)サバの味噌煮・イワシのかば焼き・八宝菜
●副菜・・・キンピラゴボウ・サツマイモや人参の甘煮・レンコンのキンピラ・ひじき煮 ・卵焼き(マヨネーズを少量入れること+しっかり火を通すこと:半熟NG)・キノコ煮・椎茸と昆布煮
●主食・・・炊き込みご飯(ゴボウ・油揚げ・サツマイモ・人参・鶏肉・キノコ類ショウガ等が向く)ナシゴレン・チキンライス・ミートソース(ソースのみ冷凍)・グラタン・ドリア・親子丼や牛丼の元(卵を入れる前)・中華丼
●汁物・・・豚汁(大根入れず)・ロールキャベツ・根菜スープ・キノコ汁 など。※以前ご紹介したベジブロスで作るロールキャベツ残り野菜の栄養満点スープも冷凍出来ます♪

おかず別冷凍と解凍のコツ

 冷凍おかずを作る際はいくつかちょっとしたコツがあるのでご紹介します。

  • スープ類などの汁物やカレー・麻婆豆腐など水気があるものは冷凍保存用のジップ付の袋が良いです。解凍する際は中身を鍋に移すか、耐熱皿に移してラップしてレンジであたためて。 真空パック機があれば袋ごと湯銭するだけで済みます。 ※画像は真空パックした野菜スープ
  • 場所を取らない便利な容器・・・一人分のご飯を冷凍するときにちょうど良いニトムズご飯冷凍パック。長らく愛用しています。MとLの2種のサイズがあります。ご飯やおかずはもちろんカレーやハヤシライスまで幅広く使える上に、薄くて重なるので場所をとりません。タッパー容器類は油類と匂いが気になったっら塩を少し入れた水を容器にいれて振ってすすぐとGOOD。
  • クッキングシートを活用・・・冷凍おかずを送る際気になるのが容器。毎回容器を買い足すのは面倒だしコストもかかります。ご飯などの米類やおかず類も自宅でニトムズ冷凍ごはんパック等の冷凍用のタッパーで冷凍してから、クッキングシートに移して変えて包めば容器に入れて送るより場所を取りません。 中身が分からないので必ず内容と賞味期限を記載して。
  • オーブン料理・・・グラタンやドリアなどのオーブン料理はオーブン・冷凍対応のブラウニー用の容器を活用。オーブンで焼いた後に冷ましてラップをピタッとかけて冷凍して冷凍保存用の袋または真空パック機で個包して。食べる日の朝冷蔵庫に戻しておき、夜ラップをはずしてからレンジで温めると早く解凍できます。
  • お弁当に便利・・・お弁当に便利なのがお弁当作り置き冷凍トレイ。百円ショップでは6号カップ用・8号カップ用の容器があります。仕分けされた容器にカップに入ったおかずを入れて蓋をして冷凍保存。使用する際は必要な分だけ解凍して詰めるだけで便利です。※画像は青ですが、最近は白いケース。
  • 真空パック機・・・今まで色々と試した中でも一番のおすすめが真空パック機。冷凍おかずに慣れてきて、頻繁に作るようなら真空パック機があると良いでしょう。私愛用なのが【フードシールド 業務用真空パック器 JP290】。袋が専用のものでなくて良いので、ランニングコストを抑えたい方におすすめ。袋は真空袋 彊美人 [厚70μ] のものをアマゾンで購入しています。置き場所が気になる方は場所を取らないクリップシーラーも便利です。
  • 冷凍おかずは解凍する際に電子レンジを使用するとどうしてもタンパク質が固くなってしまうので、肉や魚類がパサつきますが、真空パックで湯銭したものはパサつかずおいしく食べれるので特におかず類・汁物類は真空パックの使用がおすすめ。いなり寿司なども湯銭すれば美味しく仕上がるので冷凍おかずの幅が広がります。


●とろみのあるもの・・・水溶き片栗粉などを使用したおかず類はレンジで温めると餡がゆるくなるので、とろみをつける前の状態で冷凍して、お鍋に移して解凍してから水溶き片栗粉でとろみをつけるか少し強めの水溶き片栗粉を使用。因みに真空パックして湯銭したものはあまりゆるくなりません。
●揚げ物の解凍・・・揚げ物を解凍する際はキッチンペーパーをのせた耐熱皿に移し、ラップをしないで温めた後に魚焼きグリルまたはトースターで軽く温めるとさっくりと美味しく仕上ります。

冷凍おかずで気を付けたいこと

 冷凍おかずができたら、必ず作った日または賞味期限を決めて記載しておきましょう。乳製品を含んだものや揚げ物は傷みや酸化が早いので2週間以内。それ以外は最低でも1カ月以内に。
 食中毒を防ぐために作ったおかずは鍋やフライパンの中に入れっぱなしにせずにすぐに平たいお皿などに移して冷ましたら1回分ずつ小分けにして即冷凍。また、スープなどの汁物も冷凍対応の保存袋に1回分ずつ移したら、しっかりと蓋を閉じてボウルや大き目のタッパー等に水と氷をいれたもので冷ましてから冷凍すると安全です。冷凍室ではなるべく薄く平らになるように置いて冷凍しましょう。 お部屋の温度も高いと傷みやすいので気を付けて。
 

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