ベジブロスとは
ベジブロスは「一般社団法人ホールフード協会」の代表理事タカコナカムラ先生が命名した野菜の皮や根っこで煮だす野菜のお出しのことです。VEGEBROTH:ベジブロスのベジはvegetable(野菜) のVEGE ブロスはbroth(出汁)のBROTHを表しています。私はエステにいらっしゃるお客様に美肌と健康のためにお食事の大切さについてもお伝えたいという思いがきっかけでホールフード協会のホールフード基礎コースを受講したのですが、その際に学んだベジブロスに興味があったのでより詳しく知りたいと思い同協会の「ベジブロスマエストロ」も受講しました。以前ブログで「ボーンブロス」の作り方やボーンブロスを使ったダイエット方法等をご紹介しましたが、ベジブロスはそれとはまた別のものになります。ボーンブロスはダイエット効果が高く、私は今でも体重キープのために外食した翌日や体重をコントロールしたい時に食事代わりに摂取していますが、骨付き肉や鳥ガラ等を野菜と一緒に4時間以上(理想は8時間程度)煮込む必要があるのでなかなか作るのが大変。ボーンブロスは特にダイエット目的のファスティング用として摂取するのがおすすめのスープです。
さて、本題のベジブロスというと、「野菜のお出し」なのでそのまま飲むのではなくあくまでお出汁として使用します。例えば次回のブログでご紹介するスープに使ったり、味噌汁や炊き込みご飯、お浸し等幅広く使えます。野菜の根っこや皮を使うので節約スープと勘違いする方もいらっしゃるようですが、お野菜は皮や根の部分に栄養素が多いので実は栄養満点スープなのです。本来なら捨ててしまいがちな栄養の詰まった部分を余すことなく使うことでお野菜の栄養をより多く効率的に摂取することが出来る魔法のスープと言っても良いと思います。ただし、皮や根の部分をメインに使うのでなるべく有機野菜を使って作ることをおすすめします。
ベジブロスと相性の良い素材について
まずはベジブロスに必要な材料についてご紹介します。ベジブロスを1ℓ作るには野菜くず(根・種・わた・皮等)が両手の平いっぱい分程度必要になります。お野菜のくずは1回のお料理では必要な量が集まらない場合は1週間以内を目安に集めましょう。お野菜を以前紹介した50℃洗いで洗った後ザルで乾かし、しっかり水気をとっておきます。画像のように野菜の皮・種・ワタの部分・根の部分等をカットした部分をジップロップや保存容器に入れて野菜室に入れておきます。必要な量が集まったらベジブロスを作りましょう。
基本的に有機野菜であればこれを入れてはいけないという野菜はないのですが、一部向かないものもあります。まず、積極的に入れたい野菜は玉ねぎの皮や根・セロリの葉・トマトのヘタ・人参の皮や根の部分・パセリの茎・深ネギ。味と風味が良くなります。入れすぎ注意なのはピーマンやかぼちゃの種やワタの部分、キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜、色の強いビーツやレッドオニオン。入れちゃダメではなく入れる量を少な目にするのがおすすめです。シイタケの軸や生姜も合います。但し生姜や玉ねぎの皮は入れすぎると苦くなるので注意して。玉ねぎは1回で1個分、生姜は一欠で十分です。有機野菜の皮や根の部分とは別にレモン等の果物の皮も使用できますが、レモンは必ず国産のものを使用してくださいね(ポストハーベスト:農薬の問題があるため)。画像のように色々なお野菜の種類があると(カラフルだと)バランス良く美味しいベジブロスが出来上がりますよ。毎回使う野菜で味が変わるのも楽しいです。是非自分好みのベジブロスを作ってみてください。
ベジブロスの作り方
ではベジブロスの作り方♪1ℓ作る時の目安として必要な材料は前述した
●野菜くずを両手いっぱい分 ●お水1300ml ●酒小さじ1の3つだけです
① まずはお鍋に1300ml水を張り、50℃洗いした野菜くずを入れたら酒小さじ1を入れ野菜がグラグラしない程度の弱火にかけて20分以上煮込みます。
② 20分煮込んだら火を止めてザルで濾します。
※エキスを出そうとしてお玉でグイッとお野菜を押してつぶしたりするとえぐみが出るので濾す時は野菜が崩れないようにそっと濾すようにしましょう。
③ 粗熱が取れたら保存容器などへ移して冷蔵庫又は冷凍庫で保存します。必要に応じてお出汁としてお料理に使いましょう。
※保存期間は冷蔵で3日、冷凍で1カ月程度です。
野菜の種類が多いほどコクが出て野菜の色も色々あるようにするとバランスの良いベジブロスになります。
ベジブロス生活での変化(私個人の経験です)
ホールフード基礎コース受講中のここ2カ月間の私の食生活はベジブロスと有機野菜中心のものになりました。(とはいえ肉・魚も摂取しています。)これはあくまで私個人の感想ですが●肌の状態が良くなった ●季節の変わり目でも肌が乾燥しない●体重の増減がなくなった ●更年期によるホットフラッシュの症状が和らいだ ●寝つきが良くなった 等の身体とお肌の変化がありました。
ベジブロスを作るためにはなるべく有機野菜を使うことが大切なので、有機野菜を中心に食していたのも影響があるかもしれません。今回はベジブロスの作り方を紹介しましたがなるべく(可能なら全て)有機野菜を使用して作って下さい。ベジブロスは特に皮や根の部分を使ってつくるので、農薬を使用していない野菜が適しています。有機野菜に慣れてしまうと普通の野菜の味との違いがはっきり分かるようになります。「有機野菜や無農薬野菜を買うと高くつく」と思っている方も多い思います。なにしろ私も以前はそう考えていました。でも実際に有機野菜中心の生活をしてみると野菜本来の味がしっかりするので調味料が減るし、50℃洗いした有機野菜は本当に持ちが良いし、ベジブロスを作るのにも農薬の心配をしないで良い。しかも鹿児島では有機だからといってそんなに高価じゃないんですよ。そして、なにより安心して自分も家族も健康に!そう、健康はいちばんの贅沢ですね!更には有機農法で作っている生産者の方を応援することにも繋がるので自分と家族だけじゃなく環境にやさしいものつくりをしている生産者の方々を応援することでSDGsにも貢献することに繋がります。有機野菜とベジブロスはお得がいっぱい♪
鹿児島市で有機野菜を買えるお店
最後に鹿児島市で有機野菜を常時取り扱っているお店を3件ご紹介しますね
●地球畑 (お野菜は木曜日がおすすめ)●マックスバリューの有機野菜コーナー(木・金曜日が種類が多いようです)●おいどん市場(有機野菜に無くてもJASマークの表示があるお野菜もあるのでチェックしながら選んでください)